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180 Prospectus

セクステットでの実験を経て、より大きな編成に向けた作曲に取り組み始めたポストフリー模索期に、パリのIRCAMにおいて録音された83年作。Jean-Jacques Avenel、Bobby Few、Steve Pottsを含む鉄壁のメンバーによる演奏は、アンサンブルの交感度、直観の冴え、即興のしなやかさ、どれをとっても絶頂期にあることを示す驚異的な充実ぶり。フランスの詩人Blaise Cendrarsの詩に基づいて作曲され、以降ライヴナンバーとして定着する名曲『Prospectus』他、全8曲を二枚に収録。試聴は、仮想異郷を巡る大曲『Cliches』から。敬愛するBrion Gysinのカットアップメソッドに着想された装画も◎。大推薦盤!

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Positions 3 6 9

古今東西の打楽器、フルート、チリミア、音声、シンセ等を単独で複層的に操る『多次元ドラミング』と称する即興実験に取り組んだ、異能打楽器奏者Jerome Cooper。KalaparushaとFrank Loweを迎え、サックス二管、ドラムス、打楽器、鐘、フルートというマルチ編成で発表した78年の二枚組。The Revolutionary Ensemble以来燻り続けるロフトジャズムーヴメントの余熱と、ミニマリズムに接近していくその後のストイックなスタイルとが激しくせめぎ合い、轟音と静寂の蠢きに厚く覆われたアブストラクトな音像を結んでいる圧巻の内容。Norman G. Goben, Jr.なる人物によるアートワークも秀逸。大推薦盤!

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180
180 Paysages Metaphysiques / Dix Minutes 30

西洋音楽の作曲家としてのキャリアを捨て、神秘思想家G.I. Gurdjieffの音楽作品の解釈者として活動し、東洋と西洋、古代と現代を超えた精神音楽の探求に取り組んだ、鬼才Alain Kremski。現代フランス音楽の至宝であり、映像的イメージと結びつけられた極めて創造的な作品の数々が残された、フランス放送用音楽の最重要コレクション"Musique Pour L'Image"の一枚として発表した73年作。不規則な脈動からアブストラクトなゆらぎが立ち上がってくる逸脱室内楽『Pulsations』など、録音作品としては最初期作となるこの時点で既に脳内辺境奥地へと踏み込んでいることが伺える内容。大推薦盤!

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Voices Notes & Noise

分類不可能な周縁の音楽に光を当てた英国発の地下レーベルRecommended Recordsのドイツ出張機関(後にReview Recordsに独立改名)によって制作された、84年の特殊コンピ。各国最前衛の潜伏音楽家たちから寄せられた音源全24曲と、スライドシートにプリントされた、ヴィジュアルアーティスト、画家、写真家、その他有象無象から寄せられた72種のひとコマアートで構成された、やたらと手の込んだ複合アート物件。試聴は、空想上のアフリカの国を舞台にした一連のイマジナリーエスノワークスに連なる、Hector Zazouとコンゴの歌手Kanda Bongo Manとの異次元コラボから。大推薦盤!

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180
180 Ethiopian Urban And Tribal Music - Gold From Wax - Volume 2

エチオピア帝国末期の71年に録音され、全2巻にまとめてそれぞれ72年にリリースされたシリーズの第二巻。異文化の坩堝のなかで適応した多民族的な都市音楽と、ローカル色の濃い部族の音楽を一同に紹介した構成。まずは、独自尽くしのエチオピア音楽のなかでもとびきりユニークな『ダビデの竪琴』ことベゲナの響きから。続いて、都市部における多国籍カルチャーの集積地となっている"Tej bet"と呼ばれる大衆酒場で録音された宴会セッションの一幕。その他、ケニア国境近くで録音されたサイキックなフルートの無間輪舞など全15曲。未知音楽探求の道標Lyrichordレーベルより。大推薦盤!

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Was Macht Ihr Denn ?

ドイツ即興実験の最重要拠点になっているベルリン芸術アカデミーの基幹プログラムであり、Peter BrötzmannほかFMP筋の動きと連動した数多くの歴史的パフォーマンスの現場となってきた、虎の穴的ワークショップ"Workshop Freie Musik" 。Fred Van Hove、 Günter Sommer、 Marc Charig、 Philipp Wachsmannの4名が、ML DD 4なるグループ名義で82年に行った同ワークショップの際の演奏を収録している一枚。試聴は、電気増幅されたドラムスのドープな響きにもっていかれるライヴエレクトロニクス風の一幕から。FMPの共同設立者で音響エンジニアのJost Gebersによる録音。大推薦盤!

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180
180 Kpelle Music - Polyphonic Songs, Trumpets And Drumming

近隣西アフリカの諸民族とは異なる音楽文化を持ち、古来の信仰に由来する秘密結社ポロに象徴される独自の文化を維持しているクペレ族。未知音楽の宝庫として珍重されているレーベルIneditを運営するパリの"Maison des Cultures du Monde"の招聘により、ギニアに住むクペレ族の一団が初めて国外で行った、同施設での98年のパフォーマンスを収録。ピグミーとも比較される超高性能多声コーラスの輪舞を中心に、『Daa-Zaa-To』呼ばれる死者の為の儀式など貴重音源ずらり。民族楽器の洞察に富んだインタープレイの応酬と韻律の魔法とが絡み合う、有機的なミニマル模様の数々。大推薦盤!

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Swing It

土地土地のフォークロアに着想された人懐っこい曲想や、誰でも簡単に演奏できるよう配慮された玩具楽器に象徴される、大作曲家Carl Orffによって確立された画期的な子供音楽教育の経典『Orff Schulwerk』。電子音楽や民族音楽のイメージとOrff Schulwerkを融合した極めて独創的な実験に取り組んだ、ドイツの作曲家Wolfgang Jehnによる70年代の七吋盤。『玩具楽器でスイングは生まれるか』という問いのもと、オルフとジャズを結び付けた即興ゲーム仕立ての音楽授業を提案した教材物件。Moondog風のエキゾムードだったり、クウェラ風の軽妙なスイングだったり、トイフルな味わいの軽ジャズ全6曲。すごくいい!

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180
180 Mad Sax 2

60年代に遡るFrançois TusquesやJef Gilsonとの共演が仏ジャズの進化の歩みに与えた影響も大きいサックス奏者François Jeanneauを中心とする、サックス四重奏グループLe Quatuor De Saxophones。二作目となる82年作。まずは、異能サックス奏者Philippe Matéが音頭をとる空想民俗的エスノダンサー『Saxenza』から。70年代Saravahに残したDaniel Vallancienとの音響錬金術『Maté/Vallancien』でも聴かせた卓越したサンザづかいを堪能できる一曲。電気増幅したサックスで空間を揺さぶってくる『Chaudimage』は、シンセ奏者の一面も持つFrançois Jeanneauの作曲。大推薦盤!

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At Home!

エジンバラ発ポストパンクムーヴメントの仕掛人であり、伝説のインディレーベルFast Productの創設者Bob Lastが運営したレーベルPop Auralの一枚。Frank HannawayとMichael Barclayによる、81年の5曲入りミニアルバム(33回転)。全編でフィーチャーされている電子アコーディオンFarfisa Syntaccordionの退行的未来感あふれる揺らめきといい、時空を超えて響いてくるサイケデリックな音像といい、脳内辺境への旅のお供にに打ってつけの箱庭的エキゾラウンジ仕立て。ショッピングバッグ入りという、消費社会に対する批判的精神に貫かれたBob Lastの反美学が投影されたアートワークもサイコー。大推薦盤!

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180
180 Tracks Tracks Tracks

The Buggles結成前夜のTrevor Horn(本盤録音前に脱退)が参加した知る人ぞ知るグループTracks。ドラムス奏者Roger Odellを中心に、ギター奏者Keith Winter、キーボード奏者Bill Sharpeらによって結成され、80年代UKジャズファンクシーンを席巻するShakatakの前身となったグループ。後にThe Michael Nyman Bandに参加するベース奏者Martin Elliottが加わった編成で79年に録音され、わずか100枚のみがプレスされたという幻の12吋盤。予感に満ちた展開にもっていかれる超高性能クロスオーヴァー『Jalna』をはじめ、後にShakatakでも編曲される曲を含む全5曲を収録。大推薦盤!

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Computer Music From The Outside In

テキサス大学オースティン校の電子音楽センターで行われた実験の模様が収録されている83年作。同センターの電子音楽技術ディレクターであり、自然環境に着想されたThe McLean Mixの夫妻名義でのエレクトロアコースティックワークスでも知られる電子音楽家Barton McLeanを中心に、三名の作品と短い解説を交えた実演の模様を収録。同氏のもとで電子音楽を学んだReed Holmesによる、プログラミングされた反復電子音の透かし模様から見慣れないパターンが浮かび上がってくる電脳ミニマル名曲『Moire』、Barton McLeanによる音響黙示録『The Last Ten Minutes』など。大推薦盤!

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180
180 ... Über Ursache Und Wirkung Der Meinungsverschiedenheiten Beim Turmbau Zu Babel

フリージャズの文脈から大きく逸れた宛先不明の拡張実験に取り組み続ける、スウェーデン生まれの孤高の即興演奏家/詩人Sven-Åke Johansson。Alexander von Schlippenbachとの共作によるナンセンス音楽劇『バベルの塔の建設中の意見の相違の原因と結果について』の86年の初演を収録した二枚組(発表は89年)。いつまでも現れない現場監督を待つバベルの塔の建設作業員たちのゴタゴタに歌やダンスを交え、演奏にはステージ上に設えた建設現場環境(コンクリートミキサー他)を丸ごと動員。 Wolfgang Fuchs、Paul Lovens、Tristan Honsinger、Anne Le Baronら一線の即興演奏家が参加。最高!

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Yes Yes No No Yes No Yes

極端に先鋭化された英国発ロック解体最前線のヒリついた雰囲気の中に在って、機知とポップを備えたローファイなソングライティングセンスで異色の煌めきを放ち、Family Fodderをはじめとするぽんこつ系ポストパンク勢との媒介にもなった最重要キーマン、Mick Hobbs(ex The Work)によるプロジェクトOfficer!。88年発表の自主制作盤。Felix Fiedorowicz(ex Family Fodder)の他、The Workの面々を含む強力な編成。そんな名うてのぶっ壊し屋たちが、爆弾をおもちゃに持ち替えて演奏してる感じの全11曲。殺傷力を秘めた演奏と鼻歌調の底抜けな歌心の際どいねじれに中毒確実。大推薦盤!

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180





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