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180 Fluvine

Karlheinz Stockhausenをして『コントラバスの仏陀』と言わしめ、Luciano Berioは『…彼のベースには30本の弦がある』と驚嘆した、イタリアが生んだコントラバスの魔術師Fernando Grillo。世界最前衛の音楽を紹介した、Crampsレーベルの名物シリーズ"DIVerso"の三番として発表した76年のソロ作品。徹底的に解体・身体化された人間エレクトロアコースティック状態の空間彫刻に圧倒され、馥郁とたなびく寡黙な軋みに五感をそばだてる、全4曲の極めて濃密なリスニング体験。試聴は、異常振動に空間が激しく泡立つ強力な一幕から。譜面が記されたインナースリーヴ完備。掛け値なしの傑作。

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Beth B & Scott B's Vortex (The Motion Picture Soundtrack)

ヒップな創造力に満ち溢れていた80年代NY下町の対抗カルチャーシーンの一角から現れた、実験的な自主映画制作に取り組む逸れパンクス二人組Beth B & Scott Bによって制作され、No Waveムービーとして世界各地で公開された、81年のB級犯罪映画『Vortex』のサントラ。自らシンセを操り、主演のLydia Lunch、John Lurie、Adele Bertei、Richard Edson、Kristian HoffmanらNY地下パンクシーンの精鋭と共に録音した全15曲を収録。試聴は、Angel Quinones(ex Konk)のパーカッションの抜け具合も絶妙なNo Waveディスコ名曲『Black Box Disco』から。名盤!

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180
180 Send Of The Sea

出自であるブルースからの逸脱と、ポストフリーを模索する英国ジャズ最前衛との共演をを経て、ポリネシアあたりの想像上の南国イメージを拠り所とする個人的なサウンドスケープ探求に着手、還暦間近の90年代の終わりにとうとう脳内辺境最奥の景色に到達、以来80歳を過ぎた現在も未知なるサウンドスケープを模索し続けている、四次元の旅人Mike Cooper。その脳内旅の模様が刻まれた自主CDRレーベルHipshotから発表された07年作。謎の電子回路に接続された手製改造ギターとサンプリングを用いた、どっか知らない星の密林彷徨ってる気分の激ドープな長編サウンドスケープ二編。大推薦盤!

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Step Across The Border

映像の為の音楽とも音楽の為の映像とも異なる『90分間の映画的即興演奏』と評された、Fred Frithが87年から取り組んだ音楽巡礼の旅を基に編集された映画『Step Across The Border』。映画とパラレルに編集された全26曲を二枚のレコードに収録した90年作。Iva Bittováの『Morning Song』をはじめとする名曲に加えて、各地の友人たちとの即興的セッション、土地土地の営みや自然環境を共演者に見立てた音楽的旅情あふれる音のポートレートを織り交ぜた構成。試聴は、都会の喧騒に佇む吟遊詩人さながらの姿が浮かんでくる一曲から。続いて、御諏訪太鼓宗家こと小口大八の工房での一幕。名盤!

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180 Musique Basalte

社会運動の最前線から民衆のフォークロアの根っこに接続された、フランス発ご当地フリージャズの一大勢力、想像的民族音楽探求協会ことARFIの看板グループWorkshop De Lyon。セルフレーベルArfi Move初期の一枚となる81年作。Maurice Merle、Jean Bolcato、Christian Rollet、Louis Sclavisという鉄壁の編成で繰り広げる、創意工夫に満ちた圧巻のパフォーマンス。試聴は、パーカッシヴなアフロドラムと街角のカーニバルがクロスオーヴァーする圧巻の一曲『Bujumbura Lyon』から。装画は、80年代ARFI作品の印象的なアートワークの数々でお馴染みの画家Pierre-Noël Bernard。大推薦盤!

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ACC CM年鑑 '79

国産ライブラリーミュージック鉱脈としても貴重になっている、ラジオCMの音源付きCM年鑑。年を重ねるごとにラジオCMの紹介数は減り、90年版以降は完全に姿を消しますが、この79年版では33回転の8吋フレキシ5枚というヴォリューム。試聴は、薩摩瞽女の末裔である伝説のゴッタンづかい荒武タミが登場する貴重な一幕から。その他、スタジオギミックを交えた軽妙洒脱なスポークン、幻覚フォーク調、最新シンセの実験的オペレーションなど、ラジオが最も贅沢な隙間メディアとなっていた時代の豊かさとセンスが詰まった逸品。300ページ以上に渡るテレビCM部門のヴィジュアルもいい感じ。大推薦盤!

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180 Photographs Of Sound

即興による表現の探求と、特定の場面や用途に対応する実用的な放送用背景音楽という、両極の異なる性質を備える音楽というコンセプトで制作された、英国のグループPGRSの79年の自主制作盤。仕掛け人は、60年代の前衛芸術運動に倣った過激なアート戦略に基づくヴィジュアルの制作や、アルゴリズムを用いた不確定性の音楽生成システムの構築に取り組む異才Paul Ramsay。クロスカントリーランナーの息づかいといった具体的な描写から、アブストラクトな音響抽象画まで、宅録調のローファイなギミックづかいもいい感じのライブラリーミュージックの変種全13曲。オリジナルデッドストック少数入荷。大推薦盤!

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Oiseaux Parleurs = Говорящие Птички

フランスやアルメニアを拠点に、脳性麻痺や自閉症の子供たちのための応用的な音声療法やジェスチャー療法の開発に取り組んでいる、モスクワ出身の作曲家/指揮者Kamil Tchalaev。世界各地の民族楽器やサウンドオブジェクトの収集家であり、自らも創作楽器を制作するという同氏の独自過ぎるエスノマインドが色濃く投影されている98年作。脳内辺境奥深くを彷徨う謎民族音楽から、シベリアのシャーマニズムと四次元交差するイマジナリー儀式まで、マージナルな響きに満ちた全13曲。唄っているのは、前衛詩人/ソングライターAlexei Khvostenko。00年発表のカセットテープ版。大推薦盤!

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180 Atto IV

Vladimir Chekasin、Vyacheslav Ganelinと共に、旧ソビエト末期にかけての空前のジャズ大進化期をぶっちぎりで先導し、その後も演劇、ダンス、インスタレーションアート、映像、その他もろもろに接続された極めて独創的な拡張実験に取り組んでいる、リトアニアの特殊打楽器奏者Vladimir Tarasov。その哲学がダイレクトに投影されたソロシリーズ『ATTO(Actionの意)』の90年の4番。淡々と打ち返すミニマムなシンセシークエンスの連なりを共演者に見立てた、音響と空間、思考とリズムの第六感的対話。オリジナルLPと共に入手困難になっている94年のCD版のデッドストック発掘!大推薦盤!

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Mana 689 - New Music Indonesia Vol. 2 (Central Java)

知られざる現代インドネシア音楽の異才たちの仕事を世界に紹介した、米Lyrichordのコンピシリーズ。第二弾となる89年の中央ジャワ地方編。まずは、『疲れ果てて意識を失うまで打つべし…さもなければ死!』との演奏指示が曼荼羅状に書き記されたカリグラフィックスコア(ジャケ裏面)もヤバい乱調ドラムから。作者は、言語、宗教、文化を超えて多民族間を結ぶ革新的な作曲に取り組んでいる鬼才Wayan Sadra。伝統の歌唱法に、ブリキ板やビー玉といったファウンドオブジェの響きを取り入れたミスティックなサウンドスケープは、伝統に接続された実験的な取り組みで知られる巨匠Pande Made Sukerta。大推薦盤!

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180 F/Ear This!

反戦、社会闘争、エコロジー、フェミニズム、映画、音楽といったテーマを扱うイタリアのアナキスト誌『A/Rivista Anarchica』の協力のもと、その活動に賛同する面々が各国から参加し、レコード二枚、ゼロックスアートブック一冊を含む総合メールアートコンピにまとめ上げた87年作。Look De Bouk、Annie Anxiety、Limpe Fuchs、Nurse With Wound、Die Form、Possession、Din KIng他という無敵な音楽面に加え、ヴィジュアル面もVittore Baroni(ex Trax)、Al Ackermanらの強力な作品がずらり。試聴は、未だに本盤でしか聴けないオランダの二人組Two Toneの一曲から。大推薦盤!

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Step

サウンド、ヴィデオアート、詩、演劇といったマルメディアを志向する貪欲な創作エネルギーの迸りをネズミのイメージに擬えた『RAT』と称するポストモダン的パフォーマンスを繰り広げた、イタリア北西部の都市ジェノヴァを拠点とする電子音楽家/パフォーマーMarco Cacciamani。自主カセットテープレーベルSquit Tapesの1番として発表した83年作。ヴィデオアート作品として発表された『War Kitchen』と『Neon Folks』のサウンドトラックを収録。宅録の音情が滲む電子工作的ミニマルから、電子音の乱反射に覆われた全方位コズミックマインドミュージックまで全6曲。大推薦盤!

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180
180 Skugga Kommer

一線のミュージシャンを従えてロックコンサートばりの音楽的ライヴパフォーマンスを行うことでも知られる、スウェーデンの詩人Bruno K. Öijer。86年にリリースされたこの作品にも、Archimedes Badkarの作品に関与するアコーディオン奏者/シンセ奏者Brynn Settelsをはじめ、ギター奏者Kenny Håkansson(ex Kebnekajse)、チェロ奏者Mattias Helldén(ex Bitter Funeral Beer Band)といった強力な面々が参加。ご本人的にはBob Dylanを意識していると思われますが、実際は変態ディスコ期のBrion Gysinをどうにかした感じのアウトサイダー系なぞなぞシンセな仕上がり。大推薦盤!

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Kontsert-Fantaasia "Metronoomia"

エストニアの伝統的な民謡から抽出された独特の和声感覚とジャズモードを結び付ける実験に取り組んだ、同国におけるご当地ジャズの開拓者Uno Naissoo。教育者として後進の育成にも力を尽くし、民謡ジャズグループCollageをはじめとする次世代の革新的グループの道標となった人物。同氏が率いたグループMetronoomによる64年の七吋盤。軽妙洒脱なスウィング感と、ふらふら逸れてく危うい浮遊感を同時に醸し出してるマジカルなアンサンブルに引き込まれる、めくるめくジャズファンタジア『Metronomia』収録。その他、民謡を基にした『Improvisatsioonid Eesti Teemale』など全3曲。大推薦盤!

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180





Бесермян Крезь

Luc Ferrari


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